ぶらり、大山 〜大山の不思議と素敵を語る〜 大山開山1300年祭 特別コラム

[第24回]兼高かおるさんと大山南壁

1)5月中旬.png

 素晴らしいのひとこと。
 自然ってこんなにも美しい。
 それがここに在ると、
 国民みんなに伝えたい。
   兼高かおる(日本旅行作家協会会長)

2012年夏、兼高かおるさんがこの地(大山・鍵掛峠)に初めて足を踏み入れた時、NHKニュースのインタビューに残されたメッセージです。
今年1月5日に90歳で亡くなられました。広く全国ニュースにもなりましたが、彼女は国民誰もが憧れる旅行ジャーナリストでした。テレビの海外紀行番組の先がけとなった「兼高かおる世界の旅」(TBS系:昭和34年~平成2年)を通して、国民の多くは世界を旅することの素敵さを知ることになりました。自らがプロデューサー、ディレクター、ナレーターを担当し、31年間で約150カ国を訪れ、世界の素晴らしさを紹介していただきました。そんな兼高かおるさんが縁あって、大山に来訪されたのは7年前の夏。その時の、ライブ感溢れる感想がこれです。世界を知り尽くしたであろう彼女がここまでの表現をされるとは…、驚きと、ある種の感動を覚えました。ここ鍵掛峠から望む大山南壁と裾野のブナの森は、それくらいの(世界的な)美しい風景なのですね。
当時、彼女は83歳。ノースリーブの赤い水玉のワンピースを着、赤いヒールを履いて、颯爽とお供を伴って歩くその姿はオーラに包まれていました。そんな女性が圧倒されたのが、この大山南壁とブナの森が醸し出すオーラだったのかもしれません。
 

翌年にも来訪され、エコツーリズムのシンポジウムの中で、彼女が感動した大山の森の役割についてもお話をいただきました。「森、里、海の連環」…大山のブナの森の腐葉土が蓄えたミネラルは川から海へ流れ、海の幸が山の栄養で育まれる連環…「森の深さを見て、この県は大丈夫」といった発言もありましたが、ジャーナリスト視点でのアプローチ、評価は大変嬉しかったですね。。
 

上の写真は新緑が眩しい5月中旬のもの。下の写真は紅葉が見事な10月下旬と2月下旬のもの。冬季は峠への道が通行止めのため、スノーシューや歩くスキーでしかアプローチできないですが、元気を出して出かければ、この風景が独り占めできます。
鍵掛峠から望む大山南壁とその裾に広がる広大なブナの森、いつまでも大切にしたいものです。。
 

2)10月下旬.png

3)2月下旬.png

BUNAX

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