ぶらり、大山 〜大山の不思議と素敵を語る〜 大山開山1300年祭 特別コラム

[第41回]大山の山麓サイクリング&ポタリング

全国的にサイクリングがブームとなっています。聖地と言われる「しまなみ海道(愛媛、広島)」や「ビワイチ(滋賀)」(びわ湖一周サイクリング)など海外からのサイクリストも多く集まるコースも各地に出来つつあります。9月9日には国道交通省が創設した「ナショナルサイクルルート」第1弾としてこの二つに加え「つくば霞ケ浦(茨城)」が指定されました。いずれも風景など環境が素晴らしく、走りやすい場所が選ばれていますが、大山の山麓もその環境の良さから全国的に知られるコースで、第2弾、第3弾では候補に挙がってくるかもしれません。ただ、そのイメージは、あくまでもスポーツサイクリング指向。トライアスロンのバイクコースや「ツール・ド・大山」、「皆生・大山SEA TO SUMMIT」のようにハードなコースが紹介される傾向にあります。

大山山麓はスポーツサイクリング加えて、風景や食や体験などその環境をエンジョイしながらの散歩的サイクリング「ポタリング」に相応しいエリアであることもアピールしたいものですね。というのも、サイクリングシーンに革命的事件が起きているからです。それは洗練されたカタチの電動アシスト自転車「E-BIKE」の出現です。ドイツやスイスなどを中心にヨーロッパでは爆発的なブームになっていますが、日本でも今年から本格的に普及活動が始まりました。愛媛県、広島県が自転車メーカーと協力して“E-BIKEアクションしまなみ”という取り組み(レンタルなど)を始めました。コンセプトは「新しいサイクリングライフを楽しもう」というもの。筆者もこれを体験すべくしまなみ海道に出かけてきましたが、強いショックを受けました。観光のスタイルを変えてしまうほどの可能性があるのではと感じたからです。

 

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(写真1)しまなみE-BIKE

“E-BIKEアクションしまなみ”のガイドブックに掲載されているキーワードをご紹介します。
なお、→の右は筆者のコメントです

・E-BIKEは年齢や性別、体力レベルに関係なく気軽にサイクリングができる。 → ポタリングにもってこい。

・体力に自信がない人でもらくらく楽しいサイクリング → だれでも大山の山麓をサイクリング出来る。

・ご夫婦やカップルでもサイクリングが共通の趣味に → 彼女も涼しい顔してアルプス峠越えサイクリングが楽しめるということで、ヨーロッパではカップルサイクリングブームに。

・手軽に運動できて、今までいけなかった激坂もチャレンジ → ロングライドも激坂もOKとなれば、難コース「ツール・ド・大山」の絶景サイクリングが気軽に楽しめる。

・車で行けない細い道や路地も行けて、地域の魅力を再発見 → 魅力は路地の先にあったりしますが、それが坂の上でもOK。大山寺の境内そばまで簡単にいくことができる!?

 

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(写真2)弓ヶ浜サイクリングコース


来春には大山の麓、弓ヶ浜半島にサイクリング専用のコース(約15キロ)が完成予定で、また鳥取県を横断するサイクリングコースの設定もされることになっていますが、この機会に“E-BIKEアクション”を取り組むことができたらいいと思います。
E-BIKEの性能のいいものは一充電で約200キロ(エコモード。スポーツモードは約90キロ)の距離をアシストしてくれるということで、だれでも大山のヒルクライムはもとより日本海の風景を楽しみながら米子-鳥取間のサイクリングやポタリングが楽しめるようになればと思います。                          

 

                                      (BUNAX)

 

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